『何から始めたらいいの?』~初めての介護~
初めての介護
介護のススメ
- 介護は突然必要になることもありますが、慌てずに介護保険や相談員さんを上手に利用しましょう。
- まずは豊富な知識を持った専門家に相談する事をおすすめします。地域包括支援センターに相談しましょう。
- 少しでも認知症の疑いがある場合は直ぐに専門医(精神科や神経科)を受診しましょう。
- 1人で悩まず誰かに話を聞いてもらう事が大切です。相談窓口や担当のケアマネージャー、家族、友人に相談しましょう。
- このサイトをうまく利用して介護と上手に向き合いましょう。
相談窓口
介護食のヒント
■刻み食
噛む機能が弱い人の為に食べ物を刻んで食べやすくした食事です。
刻み食の注意点
食べ物の細かい粒が口全体に広がって飲み込む時にむせやすくなって誤嚥性は胃炎の原因となったり、入れ歯の隙間に入り込み易くなり、痛みを伴います。■ミキサー食
嚥下、咀嚼障害が重度になるにつれ、食べ物を細かくします。
ミキサーの注意点
お粥でも口の中で米粒が残ってしまう場合は、ミキサー粥にします。ミキサー食は食感がまったくなくなる為、嫌がる方もいます。芋類や豆類などでんぷん質が多い食材は美味しいミキサー食をつくることが出来ます。繊維の多い野菜、キノコ類、こんにゃくはミキサーにかけても粒状に残る事が多いので使わない様にします。■流動食
具なしのスープや重湯の事です。胃腸手術の術後などにつかいますが、栄養素が少ない事が問題点です。最近では食品、薬品メーカーから栄養素が高い流動食も販売されています。
■軟菜食
一人一人の噛む能力、飲み込む能力、消化吸収能力に応じた工夫をします。基本的に家族と同じメニューですが、よく煮込んで柔らかくしたり、ティースプーンでも食べられる位の大きさにする工夫が必要です。
高齢者の口の中は唾液が少ないのでパサパサ状態の食べ物は苦手です。とろみをつけただし汁と合えると食べ易くなります。
■高齢者の苦手な食べ物
- ササミやほぐした焼き魚
- 卯の花
- 野菜のみじん切り等
- 固い食品(乾燥豆類、ごぼうなど)
アレンジ方法
- 片栗粉でとろみをつけたり卵でとじる
- 野菜のみじん切りは茹でる
- 煮込み時間を長くし、歯茎でも潰すことのできる柔らかさにする
- 付け合わせの野菜もスープにします
高齢者向けの食事をレトルトや宅配している業者もあります。上手に利用し、介助者の負担軽減をする事で介護疲れを防ぎます。
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介護予防!住まいのヒント
家庭の中に危険な箇所は溢れています。その中でも事故が多いのは「階段」と「浴室」です。
元気だった人が事故をきっかけに寝たきりになることもあります。事故を未然に予防するバリアフリーの環境を考える事は重要です!
階段の改善箇所
- 勾配をゆるくする
- 照明を配置する・・・人感知照明などはホームセンターなどでも販売しています
- 手すりを設置する
- 滑り防止のカーペット等をひく・・・100均などに売っているゴムマットも滑り止めに最適です
上記の点を見直すだけで危険の大幅な回避が可能です。うちはまだまだ大丈夫とは思わず、できる事から始める事が良策です。
浴室の改善箇所
- 滑りを防ぐ・・・浴槽用の滑り止めマット等を利用すると手軽にリフォームできます
- つまずきを防ぐ・・・脱衣所とお風呂場の段差をなくしましょう
- 温度差をなくす・・・天井などに埋め込む温風暖房機などがあります
- 浴槽は浅く・・・半埋め込み浴槽にすると出入りが楽になります
- リフトの設置・・・介助者の負担軽減になります
- 手すりを取り付ける・・・浴室の出入り口、浴槽からあがる位置、シャワーチェアなど立ち座りする場所につけると効果的です
浴室はくつろぐ場所ですが、浴室のタイルは滑り易く固い素材の物が多いです。浴槽に浸かっている際も滑って、支える力がない為に溺れるケースもあります。
「階段」「浴室」以外にも家庭内の危険な場所は以外と数多く存在します。信頼できるリフォーム業者としっかり相談して決めましょう。
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自分に合った施設・事業所の見分け方
介護事業所を選ぶにあったって、ご利用者様によってニーズは様々です。必要に応じた計画を立てる事や広い視野で見る事が大切です。
- 担当のケアマネージャーさんは最後まで相談にのってくれますか?
- 予算は現実可能な額ですか?
- 自宅と事業所の距離はちょうどいい距離ですか?
- 交通費やキャンセル料など介護保険適用外の説明はありましたか?
- 苦情や意見があった場合言いやすい環境ですか?
- 主張をちゃんと聞いてくれますか?
- 契約書や重要事項説明書を提示しわかるまで説明してくれましたか?
- 職員の言葉づかいや態度はいかがですか?
- 事業所の清潔感はいかがでしたか?
上記にあげた例は基本的なポイントです。介護事業所を選ぶにあったって、ご利用者様によってニーズは様々です。必要に応じた計画を立てる事や広い視野で見る事が大切です。
利用者様が中心となり生活を送る上で自立できることが望ましいですが、利用者様の権利意識が高くなり、ヘルパーさんを家政婦と思っていたり、頼めることは何でもしてもらおう!という考えがあるのも現状です。 自分でするところと介護を必要とするところを使い分け、上手に介護と向き合うことが大切です。